CLOSE

OPEN

LINE

MONTHLY GOAL

今月の目標

自 律 2024年8月

「若者よ、あなたの若さを楽しめ。
だが、すべてについて、あなたの神の裁きを受けることを忘れるな。」

(コヘレト11章9節)

猛暑が続きます。海水浴は子供や若者たちにとって夏の楽しみでもあり、大いに謳歌して頂きたいとは思うものの予期せぬ海難に遭うこともまれにあります。コヘレトは若者にエールを送りつつ、年長者として教訓を与えているようです。

先ごろ、ミレニアル世代初の聖人となる福者カルロ・アクティスの記事を目にしました。彼は1991年、イタリア人の両親のもとにロンドンで生まれ、幼いうちにミラノに移ります。
高校に入学すると、得意のパソコン操作の技術を生かして、教会や学校で信仰を伝えます。また、地域の貧しくされている子供たちや人々を支援します。もちろん、サクソフォーンを演奏したり、サッカー、ビデオゲームも楽しみます。しかし、15歳で急性白血病で逝去します。彼はこう言っています。「僕は幸せに死んでいきます。人生の中で、神さまを喜ばせないことなんてしないで、1分も無駄にはしなかったから」と。小さいころから神さまを身
近に知る人は幸いだと、時間を無為に過ごすことの多かったわたしには羨ましいことこの上ありません。残された時間を大切に、そして、これからの時代を生きる人たちを応援したいと考えます。

また、2019年にアフガニスタンで糾弾に倒れた中村哲さんについて、追悼の会で現地の方が次のように言っておられます。「彼はあらゆる状況において全力で仕事をされ、決して時間を無駄になさらなかった。」「私たちが武器を捨て、自分の土地で家族をまっとうに養い、子供たちは本と鉛筆を持って学校に行き、平和に豊かに暮らせるよう情熱を注いでくださった。」「彼は新しい世代にも輝ける太陽のように残るでしょう。」と。イスラム教では像や絵を飾ることは禁じられていますが、中村さんの姿は例外で広場にモニュメントは飾られています。また、アフガンはいくつもの部族に分かれているのですが、中村さんの生き方は彼らをひとつにまとめてしまったようです。真の平和、真の豊かさとは何なのでしょうか。改めて考えさせられます。

真に自分の命と時間を捧げるべき対象が皆さんに示していただけますように、そして、悔いなき人生を歩めますように。その充実感は長さではないでしょう。

今月の目標 バックナンバー

2023年

12月
感 謝
11月
犠 牲
10月
柔 和