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MONTHLY GOAL

今月の目標

団 結 2024年9月

「一つの肢体が苦しめば、すべての肢体も共に苦しみ、
一つの肢体が尊ばれれば、すべての肢体が共に喜ぶ。」

(Ⅰコリント12:26)

今月の目標『団結』にちなんで『コリントの信徒への手紙』が選ばれています。「コリントの信徒への手紙」はパウロが二回目の宣教旅行の途中、アテネのアレオパゴスで挫折を経験して、「おそれと大きな不安をかかえて」足を踏み入れた町、コリントに生まれた小さな教会(集会)にあてた手紙です。

人々の間に一致と調和をもたらすのは聖霊の働きですが、私たちの協力の仕方としては、みんなの中で、「いちばん貧弱」とみなされている部分を、何よりも尊重してかかわることだとパウロは言います。

2019年に教皇フランシスコが来日。「すべてのいのちを守るため」というテーマは、その後9月1日を環境問題と祈りを捧げる「被造物を大切にする世界祈願日」とされ、10月4日までが「すべてのいのちを守るための月間」と日本カトリック教会で定めています。教会が提唱するのは、神と自然と社会と、そして自分自身の内面との調和した関係を総合的に追及するというものです。

すべての人が手を取り合わなければ、すべてのいのちは守れません。宮沢賢治は「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と言っています。自分だけが安泰であっても、自然環境の中でしか生きられない人類にとって、環境の保護は必須です。

この季節、教皇は、愛によって結び合わされた自然の調和、人々との交わりを味わい、感謝し、賛美することで、愛にあふれる創造主なる神に立ち帰るよう、私たちを招いています。いのちの循環の中にある空気や水、食べ物によって私たちの身体は生かされ、神との交わり、人々との交わりの中で私たちの魂は満たされます。一方、私たちの無関心・無責任によって生ずる悲痛な叫びも聞こえてきます。

今月の目標 バックナンバー

2023年

12月
感 謝
11月
犠 牲
10月
柔 和