信 頼 2024年7月
「あなたたちは、この世で苦しむだろう。
しかし、信頼せよ。私は世に勝ったのだ。」
(ヨハネ福音書16章33節)
7月7日は、こと座ベガ(織姫)とわし座アルタイル(彦星)が年に一度、天の川で会うという七夕です(仙台では陰暦8月に祝いますが)。
ところで、地球の自転軸は長い時間をかけて移動しています。ベガまでの距離は25億光年で今からおよそ1万2千年後には、軸先が指す天球の位置はベガとなり、つまりベガが「北極星(天の北極に最も近い輝星)」となるのだそうです。
人は「つながり」が見えることで、安心し、その結果、信頼感が出てきます。
自身におけるつながりといえば、過去の自分、将来の自分…。人や社会とのつながりもあります。
興味、関心、好き嫌い…人それぞれであるがゆえに、つながる可能性も限りなくあります。
様々な人とつながる機会でもある今年の学院祭のテーマは「笑顔満祭~ドミ\ニコニコ/フェスティバル」でした。
いつも楽しいネーミングで、つい、笑顔になりますね。
さて、「世に対するイエスの勝利」についてヨハネ福音書を通して少し考えます。
「み言葉は世にあり、世はみ言葉によって造られたが、世はみ言葉を知ろうとしなかった。」(ヨハネ1:10)とあるように、イエスは世から憎まれます(15:18)。イエスの死刑宣告のそのとき、世が裁かれ、その頭が追い出されます(12:31)。人間の理解を越える父のみ旨を愛という至高の行為によって受諾したイエスは(14:31)、「この世を去って」(16:28)父の元に帰り、そこに栄光のうちに座し(17:1、5)、歴史を導かれます(黙示録5:9)。イエスはご自分の死によって「世の罪を除き」(ヨハネ1:29)、その奴隷状態から解放されたのです。私たちも信じるか信じないか、生き方において選択が自身にゆだねられています。困難な時にも信頼を忘れないとしたら、私たちの心の羅針盤は正しく機能しているということかもしれません。
今月末と8月末にはオープンスクールもあります。暑い夏を乗り越えていきましょう!