ボランティア部 2017,2月10日発行
「3年間のふり返り」より
- 炊き出しボランティアを通して
初めて炊き出しボランティアに参加したときは、正直不安でいっぱいでした。ホームレスという人たちはテレビの中でしか見たことがなかった私にとっては、心のどこかで偏見があったかもしれません。でもこの部活に入ってからはそんな気持ち吹っ飛びました。ホームレスの人たちは暖かい人たちばかり・・・「なんでホームレスになったんですか?」と私はつい聞いてしまったことがありました。その方は「リストラに遭って家賃も払えなくなったからこうなった。」と言いました。私はそれ以上は何も聞けませんでしたが、私はそのとき何ともいえない気持ちになったのを覚えています。
私が炊き出しで一番最初に学んだことは、協力することの大切さ、自分から進んで行動することです。言われて行動するくらいなら、ミスしてもいい、自発的に行動することがボランティアなんだということを学びました。
ホームレスの方々と話すのは正直大変です。話題がぱっと浮かびません。私はそんなとき、最初に天気の話をします。だからなんだと思われそうですが、話すきっかけって大事だと思います。初対面の人とのコミュニケーション力があまりない私にとって、自分から会話を広げると言うことは大きな進歩でした。この活動を通してここには書き切れないくらい多くのことを学び体験することができました。この活動に参加できて本当に良かったです。ありがとうございました。
- 募金活動を通して
1円でも千円札でも気持ちの重さは一緒、その気持ちを無駄にせず支援につなげていくことが私たちの責任だと思っています。以前から、寒いとか暑いとか、心ない言葉に傷ついたり、そういう自己的なものの前に、見えない重い何かが、私の中にありました。こないだまではそれを言葉で表すことができませんでした。でも募金活動をする回数がだんだん減っていくにつれて、それが言葉として浮かび上がってきました。それは“責任”でした。
どの活動にも責任はつきものですが、募金活動においての責任は私にとっては大きいものでした。震災関連の募金を3年間やってきて、風化の影響もあり、あまりお金が集まらない時期もありました。でも、そういう時期こそ少なからず募金してくれている方がいます。私はその方々の思いを無駄にしたくないと強く思います。”金額の多さが全てではない”1円でも、その気持ちが誰かの力になること、募金してくれた方々の行動、並びに私たちの活動で困っている人たちを救えること。毎月当たり前のようにやっているこの活動、私たちが積み上げてきたもの。それはすごく大きいものです。これからも責任を持って最後の活動までがんばります!!
( 3年生部長 )
『 心の港 』訪問記
1月28日(土)午後2時~5時
「心の港」はフランスとポーランドに拠点を置くカトリックのボランティア団体です。世界各地に専属の司祭や修道士もおり、いたみ苦しむ人に寄りそうという活動の輪を広げています。日本では震災後の仙台を拠点にして活動しています。カトリック東仙台教会そばの借家で共同生活しています。ボランティア部は炊き出しボランティアに参加する中で、心の港の皆さんと親しくなりました。
当日はボランティア部1~2年生5人と教員一人が訪問しました。まず1時間ほど活動についての学習会を行いました。訪問した部員たちは積極的に質問していました。そして訪問のもう一つの目的は、シンガポール人のハイジが活動期間を終了するとのことで、お別れ会をすることでした。さらにもう一つは、日本の文化であるカルタ競技を体験してもらおうということです。すべて、楽しく時間が過ぎました。
新たな旅立ちのハイジのために、北北西に向かって皆で海苔巻きパクリ。
真剣な顔つきは学習会ではなく、ボウズめくりのドキドキによるものです。
「心の港の皆さんはとにかく明るく、私たちも元気をもらえるような時間を過ごさせていただきました。
心の港の活動紹介動画を見ました。その活動が本当に多くの人に必要とされていることがよく分かりました。ボランティアは形だけでは意味がないのだとあらためて感じました。私も心の港の皆さんのように、人との関わりを大切にして、これからも活動してゆきたいです。(2年)」
1月募金
1月29日(日)10時~12時
三越前、グッチビル入り口
64,827円 円
マザーリンクジャパンを通じて、東日本大震災によるひとり親家庭の支援に寄付いたしました。ありがとうございました。
寒くても、街の方は、いつも見ていてくださる。
目をとめ、立ち止まり、お金を握りしめて近寄ってきてくださる方たち。
私たちの声に、たくさんの方が立ち止まってくださいました。
( ボランティア部 )