在校生・受験生そして保護者の皆様に新年のご挨拶を申し上げます。
私たちは、8日前にクリスマスを迎え、キリストの降誕を聖堂で祝いました。
1月1日は神の母聖マリアの祭日、そして世界平和の日に当たります。
フランシスコ教皇の本年度のメッセージは「誰も一人では救われない」です。パンデミックによって格差の問題が露わにされました。そしてようやくパンデミックも終わりに近づいたかに見えたころ、ロシアによるウクライナ侵攻という信じがたい事態が世界を震撼させ、今も全世界に影響を及ぼしています。全ての危機は関連し合います。
ところで、連帯とは、持っているわずかなものを、何も持っていない人と分かち合うことで、苦しむ人がいないようにすることだと言われます。一人ひとりが気づいていない利己主義から脱却して共同体意識や交わりの意識が少しでも高まることを願っています。
昨年は3度にわたって世界の平和とウクライナの子どもたちのためにチャリティコンサートを開催いたしました。沢山の方がドミニコ聖堂に足を運び、手作りの演奏会を楽しんでくださいました。外から見るばかりで中に入る機会がなかったのでと近隣の方々も喜んでくださったようです。
ちなみに今年は兎年にちなんで、ヴェリタス館エントランスに2羽の兎が安置されます。どうぞお楽しみに!
私たちの希望である子供たち青少年たちのために神の恵みを願いながらご一緒に歩みましょう。
2023年1月1日
聖ドミニコ学院中学校高等学校校長 柚木 洋子