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世界の子どもたちのストーリーからSDGsについて考える

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今回は特別進学コース1-1の「総合的な探究」の時間の様子をお伝えします。
現在第1学年では、SDGs(持続可能な開発目標)について考える取り組みを行っています。
この日の特別進学コースの取り組みは、「世界の子どもたちのストーリーからSDGsについて考えよう」というもの。日本を含む世界6ヶ国に暮らす子どもたちのスト ーリーを読みながら、子どもたちの暮らしや直面している課題、解決のための取り組みについて知り、思いを寄せるというアクティビティです。
生徒たちは、世界6ヶ国に暮らす子どもたちのストーリーを読んで分かったことを「ウェビング」の手法で紙に書き出していきました。ウェビングの「ウェブ」とはクモの巣という意味。「ウェビング」とは、ちょうどクモが巣を作るように1つのキーワードからつながりのあることがらをつなげたり、調べたいことをキーワードとしてその解決のために必要な事柄や方策を考えてつなげたりして、網のように広げていく手法のことです。具体的には以下の方法で行っていきました。

• ストーリーに出てきた子どもの名前を用紙の中央に書きます。
• ストーリーから読みとれる「問題」を周囲に書きだしていきます。問題間の因果関係やつながりがあれば、線でつなぎます。また、ストーリーには書かれていなくても、そこから発生しそうな問題や起こりそうなできごとがあれば、書き足していきます。
• ストーリーから読みとれる子どもたちの持つパワー(力や可能性、スキル)や取り組み、課題解決のきっかけを書き足します。ストーリーには書かれていなくても、課題解決につながりそうなことがあれば書き足します。
• 関連するSDGs のゴール(目標)があれば、書き足します。
• 全体を見て、因果関係やつながりがあるところは、線でつないでいきます。

完成後、生徒たちは、プレゼンを行い、フィードバックをし合いながら、世界の子どもたちが直面している課題について考察を深めていきました。
平和な日本にいる生徒たちが、ふだん世界の子供の状況を意識することは中々難しいですが、今回のアクティビティをとおして、理解を深めることができたようでした。遠い外国の子どもたちの状況を知ることは、自分自身や自分の暮らす国や地域のことを、相対的に、客観的に理解する助けにもなります。今回のアクティビティの経験を活かし、次回以降の「総合的な探究」の時間では、自分たちの置かれている状況を考え自分たちの課題をSDGsと関連させて考えていきます。