今月の目標

Monthly Goal

January 2025 決 断

「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。

そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」

                         (マタイによる福音書6章33節)

      

 「余分なものは一切捨てて、神とだけ生きたい。その時々の必要に誠実に応えながら。」そのために、「できるだけお金に頼らず、土地を耕して、生活の糧を得る」という目的で信州高森草庵がドミニコ会の押田神父さまによって編まれました。

 そこには第二次世界大戦で亡くなった方々の慰霊碑もあり、碑には「限りない涙の谷に消え立たなむ」と記されています。どうしても日本兵への憎しみが消えないという外国の方が碑前にたたずみ祈ると、長年抱えていた重く暗い思いが消えてしまったとのこと。この地には宗派を超えて多くの方が訪れていらっしゃいます。

 山々から湧き出る泉の水は昔から地域の農業を育み支えています。私も三回ほど草庵に滞在させていただきました。

 選択は人生の本質を成すと言われます。人は食べ物、服装、進路、仕事、交際相手を選び、それらすべての積み重ねで人生設計が具体化します。

 そこでは、神との関係もまた、目に見えるものになっていくといわれます。イエスは多くの真珠から高価なものを見分ける商人、良い魚を選り分け、悪い魚を投げ捨てる漁師という日常生活から福音を語られます。

 決断は、考えたり、人に相談したりできますが、最終的には一人ひとりが下すものです。宝を見つけた人の喜びは(マタイ13:44)主と出会った喜びです。たとえ途上で不安になったり、探し求めて苦しむことがあっても、正しい判断に至った時には喜びがもたらされるでしょう。神の国(天の国)は生活の中の、ふだんの行動の中に立ち現れるものです。

 私たちを自由な存在としてお造りになり、その自由を生かすよう望んでおられる神との出会いに導かれ、希望あるお年となりますように。

 新しい年、私たちの決断が神からのものであり、神の国が広がっていきますようにと心からお祈りいたします。

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