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第1学期終業式での校長挨拶

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 8月21日から第1学期の残りが始まり、1ヶ月あまりが過ぎました。早いもので今年度の折り返しを迎えました。この間、8月26日と9月16日にオープンスクールを開催し、本校の魅力を来校された小学生・中学生とその保護者の方々にお伝えしました。1回目では、明るい笑顔であいさつされたこと、対応の良さなど、ドミニコ生との交流をとおして、穏やかで優しい本校の雰囲気を感じ取っていただきました。2回目は、先生方による授業を体験していただき、親身になって教えてくれたことへの感謝を伝えていただくとともに、落ち着いた雰囲気でアットホームな校風を味わっていただきました。2回ともカトリック精神に基づく学校の「文化」を大切にしているとの評価をいただいたことは、私たちにとっておおきな励みとなりました。

さて、先日帰宅するため、仙台駅から仙山線を利用しました。わたくしが乗った車両の出入り口に某私立高校の男子生徒3名が床にあぐらで座り込み、携帯電話の画面を見ていました。そこを通りかかった車掌さんが他の乗客の迷惑になることを諭し、乗車マナーを守るよう注意されました。以前,近畿医療福祉大学特任教授 岩井忠彦さんが書いた「感情表現の貧困」という文章を読みました。岩井さんは,「テレビを見る時間が長い児童,学業よりもメールに没頭する生徒が多い時代にあって,感情表現の貧困化が目立つ。このような生活環境の中で自分の感情を正しく表現し,他者の微妙な心の揺れを理解する力が育つだろうか。例えば,『いじめ』や『キレる』という社会的病理の背後には,自分を的確に表現できないための苛立ちや,他者の心情を理解することのできない感性の乏しさがありはしないだろうか。社会や家庭の教育力を再認識し,その改善を図らなければ将来を誤るだろう。」と述べています。教育は、学校だけでできるものではありません。家庭・学校・地域社会がともに力をあわせていかなければできません。社会のルールが学校のルールです。

これからは,「秋のつるべ落とし」と言われるように日一日と夕暮れ時が早くなります。下校時においてなお一層,不審者や交通事故から身を守ることを心掛けるとともに,こころと体の風邪にも注意してください。

道は歩いたあとにできます。あせらず、やすまず、あきらめず。一歩一歩を大切にして本校生としての誇りと自覚をしっかり持ち,互いを尊重しあい,2学期の授業に,学校生活に取り組んでください。